初めの一歩。

散歩

written by ごしき

 

ある日の夕方、「よし、歩くか。」と突然likkaがひとこと。

コメつぶ兄弟の散歩のきっかけはいつもこんな感じ。散歩をするのに理由や文脈なんて必要ないのである。こういうゆるい感じで突然始まる。でも最近は企画や計画を立てて散歩するのも悪くないなとも思うけど…。

それはさておき、初回である今回は「四つ木橋」を起点として散歩をスタートさせた。

四つ木橋がどこにあるかというと、東京は葛飾区。ここまではお互いの家から歩いていった。(住所、バレませんように…。)

綾瀬川を渡るように橋を降りた。橋を降りると、しばらく大きな道が続いていた。

ふと左に目をやると、「はい、あーーーん」な仏像があった。野菜が好きなのはいいことだと思うよ。

二分くらい大通り沿いを歩いていたけど、さすがに車がうるさいので小道に入ることにした。大通りを横断してもよかったんだけど、左折を選択。入ってみると、かなりのどかな住宅街だった。車の音もすっかり聞こえなくなって、心地よかった。

それじゃあ読みづらくてしようがないよ。みんなは電柱と掲示板、どっちが先にできたと思う?

すっかり涼しくなって散歩しやすい気温になったなあなんてしみじみ感じてた。僕は暑いのが苦手なので個人的にはうれしい。

しばらく行ったところのマンションの駐車場で猫の会合が開かれていた。この写真には写ってないけど、あと四匹くらいいた気がするし、それぞれしっかりソーシャルディスタンス保ってて偉かった。likkaは猫好きなので、興奮してた。僕に関して言えば、この辺りで尿意を催し始めてたので、気が気でなかった。今思うとおもらししなくてよかった。(ネタバレ、ごめんネ。)

このマンションのすぐ横に小道があったので入ってみたんだけど、実はこの辺り、前にも一度来たことがあった。少し歩いたところで知ってる道に出てしまったので、引き返した。

ちなみに、基本的に僕たちは道やルートを直感で選ぶ。「なんとなく次は右に行こうか」とか「あの建物、なんだろう」とか「この先行き止まりだと思う?」とか、そういう道の選び方をしている。ぜひ真似してみてね。

できるだけ静かな道を歩いていたはずが、また大きな道に出てしまった。信号を渡り、また深淵へと突き進んでいく。

「なんか、全部いる。」ってlikkaがつぶやいていたけど、確かに「ほぼ全部」いる。強いて言えば、トトロがいれば完ぺきだったな。

草間彌生が手掛けたみたいな毒々しい遊具と、草間彌生の激ヤバ愛犬みたいな犬の看板がある公園があった。トイレはなかったので、我慢続行。きつかったな。

でかい幅してるだろ。ウソみたいだろ。行き止まりなんだぜ。それで。

ハラールのお店を発見。バザー。いい響きだ。楽しい。しかも、ご飯屋さんじゃなくて、食材を売っているお店だ。ムスリムはいったいどんなものをここに買い求めに来るのだろうと気になったが、入店はなんとなくまた今度という事にしておいた。次はいつここに来れるのか、そもそもまた足を運ぶかもわからないので、今になると入ればよかったと後悔している。

お手洗いを貸してくれてありがとう。オリンピック。「尿意に振り回されない人生はこんなにも美しかったのか。」という気持ちを胸にまだまだ歩いていくよ。

オリンピックの目の前に「お花茶屋」ってかいてある歯医者さんがあった。四ツ木を歩いているつもりが、どうやらお花茶屋まで歩いてきていたらしい。ちなみに、最初から目的地などは決めていない。さすがに二人とも家には帰りたいので、なんとなく家に向かっているかな?程度の感覚で歩いている。それにしても、地図も見ないのに毎回よく帰れるなと自分をほめてあげたい。


そういえば今回散歩したエリアはこういう狭い道が多い印象だった。なんとなくワクワクするから狭い道は大好き。一枚目に映っているのは知らない人ではなく、likkaだよ。コンプラにはうるさくやっていきたい。likkaを追いかけて歩いていると、また大きな通りに。今日は気を抜くとすぐ大きな道に出てしまう。軌道修正をしていくよ。静かな方へ。

何かしらの電車のレールの下をくぐると、四ツ木かお花茶屋かの境界線へと辿り着いた。お母さん、僕、四ツ木とお花茶屋を股にかけるBIGな男になったよ。四ツ木に後ろ髪をひかれつつ、お花茶屋へ向かうことを選択。

とぉとぉを放せぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!ってくらい高い位置で縛られてた。かわいそ。

お花茶屋を目指して間もなくお花茶屋駅に着いた。何線が通っている駅なのかはあまりよく知らない。というか全く知らない。多分地下鉄。多分。 何も知らない自分に気づけるのだから散歩はやめられない。ソクラテスは正しい。

お花茶屋駅の近くにでかい公園があった。この公園がなかなか面白かったので忙しい人はこの部分だけでも読んでいってほしい。

ラッコかな…?

なんか思ってたのと違う。これをラッコと認めてしまったらここまで生きてきた自分に嘘をついていることになりそうなので、首を横に振っておいた。つまらない意地を張ってしまったのは大人になった弊害なのか。

公園内には筋トレができるちょっとした器具があった。その中央に建てられていた看板がコチラ。

合言葉って相場はひとことかと思ってた。「のんびり」をカタカナ表記にするセンスにもシビれた。お花茶屋、激シブ。かっけーっす。

ここらでほんの少し雨が降り始めたことを記憶している。秋口の雨は風邪になるから勘弁してほしい。

少し行ったところに泣き出してしまいそうなくらいに温かみに溢れた商店街があった。数人の男子高校生がはしゃいでいた。(人生あるある:そういう時間がかけがえないものだということに五年後気付きがち)

商店街から少し外れた何もない道に突然設置されていた。確かに何もなくても注意は怠らないに越したことはないよな。気づかせてくれてありがとう。

水分補給をしたのち、n回目の大きな道との邂逅。ただ車通りが皆無だったので通り沿いに進んでみることにした。

途中T字路で男子中学生と女子中学生が立ち話をしていた。内容までは聞こえなかったが絶対に恋バナだ。お互い両想いなのに「いい加減好きな人教えてよ笑」「そっちが先に教えてよ笑」みたいな会話をしているに違いない。うらやましすぎる。「混ぜてくれ&どうかその時間を大切にしろ」と背中で語っておいた。

しばらくそのまま大通り沿いを歩いていたけど、道が広いだけで特に面白いことが起きないことに気づいたので、小道に入っていく事にした。

めちゃくちゃ気になるお店に遭遇した。基本的に鉄板焼き屋なんだろうけど、軽喫茶とも書いてあるし、店名が「地中海」。レモンの風味がしたりして。しかも、金土日のみの営業。絶対名店だ。近所にあればな。

小さいパイロンが頑張っていて尊かった。

二人ともお昼ご飯をまともに食べていなかったので、空腹であることに気づいた。この辺りは住宅街だったので、いろんなおうちの晩御飯のにおいがしてたまらなかった。においがした食べ物の名前を反射的に声に出してしまっていた。「ししゃも!」「かれー!」の二つはハモったのを覚えてる。

神社でボール遊びをしている子供がいた。昔は何とも思わなかったけど、神社でボール遊びは普通にやめておけ。鬼ごっこならまだしも。

しばらく住宅街でさまよっていると、何かの駅の近くへと着いた。京成電鉄堀切菖蒲園駅だ。この辺りは前にも一度来たことがあるので二人とも知っていた。少しでも知らない方へ歩いていく事にする。

めちゃくちゃゴミだらけの道で見かけたこの看板。「嘘つけ笑」と思っていたが、現段階では「ごみのないきれいで清潔なまち」ではないのに、このように掲示をして事実を作ることで「ごみのないきれいで清潔なまち」を構築しようとしているのか?なるほど賢いな。一本取られた。

葛飾には気になるお店がたくさんある。この店名をきっかけに「世界に一つだけの花」の二番の歌詞が「ちゃんと胸を張っている」ではなく、「しゃんと胸を張っている」だとlikkaに教わりました。今まで勘違いしていた。

小道から大通りに抜けると、堀切橋を発見したので僕らはそこを区切りとして散歩を終えた。

結果として、最短で徒歩26分のところを二時間半かけて練り歩いた。さっきも書いたがこれでも地図を見ずに帰れるんだからすごい。今回の散歩ではちょっぴりセンチな気持ちになったり、見落としがちな大切なことに気づかされたりと、「最高」な旅になった。暑い時期も終わりを迎え、比較的過ごしやすい日和になってきているので、皆さんもぜひ散歩してみてほしい。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

それでは、また。

プロフィール

ごしき

できることならもうずっと大学生でありたい。と思ってたら留年していた。好きなひらがなは「ぷ」。嫌いな音は掃除機の音。

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